「一条工務店のさらぽかは後悔する?」
「電気代やカビのデメリットが気になる」
一条工務店といえば、夏はさらさら・冬はぽかぽかの「さらぽか」が人気の設備です。
さらぽかは一条オリジナルの全館空調ですが、オプション費用が高めなので採用を迷っている方も多いでしょう。
他社の全館空調に比べて導入コストは安めな一方で、「真夏にさらぽかだけだと暑い」と感じる人もいるのが最大の後悔ポイントです。
我が家も最初はさらぽか不採用の予定でしたが、一条工務店の宿泊体験に行って快適すぎたので結局さらぽかを採用することに決めました!
まだ一条工務店と契約していない方は、展示場に行く前に紹介制度を利用すると最大35万円OFFになるので、お気軽に紹介依頼をしてくださいね。
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一条工務店さらぽかの5つの後悔ポイント
一条工務店のさらぽかは、後悔しやすい5つのデメリットがあります。
私が当初、さらぽかをやめようと思っていた理由を順番に紹介します。
さらぽかだけでは暑い

さらぽかは一条工務店のオリジナル全館空調ですが、真夏はさらぽかだけだと暑くて後悔します。
普段はさらぽかだけで過ごす家庭が多い一方で、真夏や人が集まるタイミングではエアコンと併用するケースも。
さらぽかの効果を簡単にまとめると、以下の3つです。
- 空気を除湿してさらさら(夏)
- 全館床冷房(夏)、全館床暖房(冬)
- 高気密・高断熱で快適な温度をキープ
さらぽかはエアコンでいう「除湿」の役割があり、ジメジメした時期を快適に過ごせます。
また、夏は全館床冷房、冬は全館床暖房で足元から部屋の温度を調節できます。
一条工務店の家は高気密・高断熱なので、床からの快適な温度が部屋全体でキープしやすいのが特徴です。
冬は全館床暖房のみで快適に過ごせるケースが多いですが、夏は除湿と床冷房だけでは暑さを感じる可能性も。
一条工務店の施主の多くは、さらぽか+1台のエアコンを設置していて、暑さが厳しい日は併用することもあります。

エアコンなしのさらぽかだけで年中快適なら最高なのですが…
温度調整に時間がかかる


一条工務店のさらぽかは、床冷暖房を中心に温度のコントロールをしています。
床に張り巡らされた管に温水または冷水を流して、快適な温度に保つ仕組みです。
エアコンのスイッチのように、電源を入れるとすぐに適温になるのではなく、家全体の温度調整には半日~1日ほど時間がかかります。
一条工務店のさらぽかを使うなら、週間天気を見て「週末は寒くなるからさらぽか(床暖房)を明日から付けようか」などの検討が必要です。
もちろん、さらぽかの稼働が出遅れた場合はエアコンで対応できますが、せっかくさらぽかがあるのに後悔しそうですね。



スイッチを入れてすぐに快適にならないのは残念。
冬に乾燥しやすい


一条工務店だけでなく、高気密・高断熱の家は冬に乾燥しやすいデメリットがあります。
室内の温度を高く保つと湿度が下がり乾燥する原理で、冬の湿度対策は重要です。
そこで一条工務店では、「うるケア」という全館加湿の導入ができます。
悲しいことに、「さらぽか」と「うるケア」は併用できないので、夏のさらさら、冬のうるうるのどちらか一方の選択をしなければいけません。
加湿器に水を入れたりするのは面倒なので、「うるケア」を選んでエアコンを付けた方が楽なのでは?と考えていました。
ただし、以下のような声もあり、「さらぽか」と「うるケア」のどちらが良いかは悩ましいところです。
- 室内干しをすれば「さらぽか」でも冬の乾燥が気にならない
- 「うるケア」を付けても湿度が物足りない
地域や生活環境によっても湿度には差があるので、「さらぽかは乾燥する」とは一概には言えません。
後から、後悔しないように加湿器用のコンセントは付けておきましょう。



2階建ての場合、セカンド洗面台などの給水方法も検討しておくと良いですよ。
導入コストがかかる


残念ながら、さらぽかは一条工務店の標準仕様ではありません。
契約時期やキャンペーンによって差はありますが、2025年時点で1坪あたり20,000円ほどです。
施工面積ごとのさらぽかの導入費用目安は、以下のとおりです。
坪数 | さらぽか費用 |
---|---|
30坪 | 60万円 |
35坪 | 70万円 |
40坪 | 80万円 |
さらぽかは30坪の家なら、60万円ほどのオプション料金がかかります。
一条のオプションの中では高額ですが、一般的な全館空調は100万円以上が相場です。
例えば、パナソニックホームズの全館空調「エアロハス」は200万円ほどかかるため、一条なら料金を抑えられます。
とはいえ、一条工務店のグランスマートの場合「うるケア」が標準仕様なので、「さらぽか」にすると見積もりが一気に上がることは確かです。



予算が厳しいとさらぽかを諦めるか悩みますね…
電気代が上がる


さらぽかは、各居室にクーラーを付けているより、電気代が高めです。
玄関や廊下、トイレまで快適なので電気代が上がってもやむを得ないですが、なるべくランニングコストを抑えたい方にとってはデメリットです。
もちろん、一条工務店のグランスマートやアイスマートは高気密・高断熱なので、そもそもの電気代が普通の家の1/5程度と言われています。
太陽光と蓄電池を採用すれば電気代はかなり抑えられますが、太陽光を載せない場合は電気代の請求に後悔するかもしれません。
日照の条件が極端に悪くなければ、一条工務店では太陽光と蓄電池が推奨されいます。



我が家は南に大きい建物がある平屋で、東向きの搭載でも太陽光のメリットがありました!
一条工務店さらぽかなしの5つのデメリット
一条工務店は、高性能な住宅なのでさらぽかなしでエアコンを使っても、十分快適に過ごせます。
ただ、さらぽかを検討している以上、採用しなかったデメリットも確認しておきましょう。
私がさらぽか採用に切り替えた理由を、順番に紹介します。
ハニカムシェードが無料にならない


一条工務店のさらぽかを採用すると、全窓にハニカムシェードが付きます。
ハニカムシェードは3層のシェード式ブラインドで、高い断熱性能が魅力です。
さらぽかなしの場合はハニカムシェードが有料になり、1ヶ所あたりの価格は6,600~60,940円。
カーテンや別のブラインドを計画する場合は問題ないですが、ハニカムシェードが付くと窓周りにかける費用が少なくてすみます。
我が家もさらぽか採用で全窓にハニカムシェードが付いたので、以下のようにカーテンを計画しました。
- 透明ガラスの窓:ハニカムシェード+レースカーテン
- かすみガラスの窓:ハニカムシェードのみ
実質、レースカーテンしか買わずに、ハニカムシェードですっきりした見た目になります。
性能面も魅力のハニカムシェードをたくさんオプション採用するなら、さらぽかを検討するのがおすすめです。
夏場はエアコンがない部屋が暑い


一条工務店でさらぽかなしの場合、当然ですがエアコンがない部屋は暑いです。
冬は標準仕様の全館床暖房で温かいものの、夏の全館除湿と全館床冷房はさらぽかの特権です。
玄関や廊下、トイレまでさらっと快適なので、「クーラーの部屋から出たくない」ということもなくなります。
「せっかく家を建てたのに、電気代を気にして皆がクーラーの部屋に固まっているのももったいないかも…」と考えるようになって、さらぽかなしはやめました。
何より、一条工務店の宿泊体験でさらぽか導入の家の快適さが最高でした!
一度快適さを知ってしまうと、さらぽかなしは選べなくなるので、さらぽかを見送りたい場合は「うるケア」の宿泊体験棟に泊まることをおすすめします。



さらぽか、想像以上に快適…!
室内干しが乾きにくい


一条工務店のさらぽかなしの場合、室内干しが乾きにくいのがデメリットです。
特に梅雨時期はサーキュレーターを回してもなかなか乾かず、除湿器がないと室内干しは厳しいでしょう。
もちろん、ドラム式洗濯機や乾太くんを使うなら問題ないですが、後々のランニングコストを考えるとさらぽかの導入と大差はなくなってきます。
室内干しをすれば、さらぽかのデメリットの乾燥も軽減されるので、洗濯スタイルによって検討するのもおすすめです。



さらぽかと室内干しは相性抜群です!
さらぽかなしは環境によってはカビが生えやすい
さらぽかなしの場合、梅雨時期など湿気が溜まりやすい時期にカビが発生する可能性があります。
湿気やカビは一条工務店の家に限らずですが、地域によっては対策が必要です。
さらぽかを導入すると除湿効果があるので、カビのリスクは激減します。
うるケアはお手入れを怠るとカビが生える可能性があるものの、さらぽかはカビの噂はほとんど聞きません。



もちろん、さらぽかも定期的にフィルター交換が必要です。
さらぽかは後付けできない


一条工務店のさらぽかを迷っていると、後付けができるのか気になりますが、今のところできません。
さらぽかは換気システムや床冷暖房と結びついているため、クーラーのように後から取り付けはできない仕様になっています。
一度さらぽかなしにすると、これからもずっとさらぽかなしなので、後悔しても変えられません。
打ち合わせ中に採用可否を決めないといけないので、季節が合えば一条工務店の宿泊体験で体感してみるのがおすすめです。
一条工務店のさらぽかの採用率
一条工務店といえば、「さらぽかで全館快適」のイメージがありますよね。
実際、どれぐらいの方がさらぽかを採用しているのか、アンケートを取ってみました。
アンケート概要
期間:2025年9月22~23日
方法:Xのアンケート
対象:一条工務店の施主
結果は以下のとおりです。
- 採用:38ポイント
- 不採用:32ポイント
- 採用不可:12ポイント
採用した方が不採用の方より少し多い結果になりました。
グランセゾンやアイキューブなど、さらぽかを採用不可の商品タイプもあります。
「一条工務店=さらぽか」ではないので、デメリットが気になる方や、予算を他に使いたい方は見送っています。
一条は高気密・高断熱なので、エアコンでも一般的な住宅より快適で電気代も抑えられますよ。
一条工務店さらぽかのよくある質問
一条工務店のさらぽかのよくある質問に答えます。
- さらぽかの切り替え(付ける・切る)タイミングは難しい?
-
さらぽかは快適な温度になるまで半日~1日ほど時間がかかるので、切り替えのタイミングに迷います。
おすすめは、1度ずつ段階的に上げたり下げたりする方法です。
例えば、最初は床冷房の設定温度を27度にして、次の日に26度、さらに次の日に25度(目安)に下げると急に涼しくなりすぎません。
- さらぽかでサーキュレーターが付く条件は?
-
さらぽかは空気を循環させて冷暖房効率を上げるために、サーキュレーターが付きます。
「4帖以上」の条件があるため、それより小さい部屋にサーキュレーターは付きませんが、全館床冷房なのでサーキュレーターなしの部屋も快適です。
- さらぽかはいつ登場した?
-
さらぽかは、2016年に登場した一条工務店のオリジナル全館空調です。
すでに10年の歴史があるので、登場後に起こりやすい不具合などは解消されていると考えてよいでしょう。
一条工務店さらぽかの後悔ポイントについてまとめ
一条工務店のさらぽかの後悔ポイントを解説しました。
最後にデメリットと対処法をまとめます。
- さらぽかだけでは暑い
→リビングにエアコンを付ける施主が多い - 温度調整に時間がかかる
→稼働のタイミングは週間天気を見て考える - 冬に乾燥しやすい
→乾燥する場合は、加湿器を使う - 導入コストがかかる
→1坪あたり約2万円のため予算を検討 - 電気代が上がる
→太陽光と蓄電池を搭載
さらぽかにはデメリットがあるものの、全館空調の中では導入費用が安く、さらぽかのみで快適に過ごせる期間も多いです。
一条工務店の家は高気密・高断熱なので、全館空調との相性も抜群!
我が家も最初は不採用の予定でしたが、体感してみて採用に切り替えたので、迷っている方は宿泊体験や住まいの体験会に参加してみましょう。
まだ一条工務店と契約していない方は、展示場に行く前に紹介制度を利用すると最大35万円OFFになるので、お気軽に紹介依頼をしてくださいね。